今使っているカメラ、CANON EOSM3を買ったのは今から三年前、白バックを始めたのも同じ時期だったと思う。
始めたきっかけは覚えていないがかっこいい虫がいたらとりあえず白バック撮っておこう、ぐらいのノリでやっていた。
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昨日、都内の公園にクワガタを採りに行った。
なんとかヒラタも一匹採れたがほとんどコクワだった。
今回はそのコクワの白バックのはなし。
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採集してきたコクワの白バックを撮った。
それがこれ
我ながら上出来。
そして白バックを整理しているときに出てきた二年前のコクワの白バックがこれ
ゴミ。
これが成長ってやつです。
成長したなあ、だけでは人間これ以上の成長はできません。
成長した点をしっかりと見ていきましょう。
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まずは下の写真のダメな点を考えていきます。
- 光が均一に当たっていないため、光が強すぎる点(エリトラ基部、頭部と胸部の境)、暗すぎる点(エリトラ基部以外)がある
- おそらく編集前写真が暗く、編集で無理やり明るくした感が出ている
- 影が汚い(影の境がはっきりしている、謎のピンクの反射がある)
- アングル、体勢がダサい(微妙に頭部側が近く腹端が遠い、顎が閉じている)
大まかに言うとこんなところ。
ここからひとつひとつ改善点を見ていく。
〈光が均一に当たっていないため、光が強すぎる点、暗すぎる点がある〉
これは簡単。ディフューザーを使おう。
おすすめがこのケンコーの「影とり」
なんどかディフューザーを自作したこともあるが、影とりは性能、使いやすさ、コンパクトに畳める持ち運びのしやすさなど、自作にはかなわない。
影とりを普通に使うのも良いが、影とりの下をクリップなどで止めてアーチ状にするとさらに良いかもしれない。まあこれはおまじない程度。
ディフューザーを使うだけで光は全体に広がり、痛い強弱の無い滑らかな光の当たり方になる。
それでも内部ストロボのみでは光の強さが足りないかもしれない。
足りないな、と感じたら外部ストロボを追加するのみ。
僕が使っているのはこれ
なんと驚きの3000円である。(※2021年10月現在4500円、高くなってしまった…)
安すぎる。さすが中国。
こいつのスレーブ機能を利用して被写体上部から照射する。
こんな感じ。
これで確実に全体に光が当たった写真になるだろう。
アームはこれ。まあこれはなんでもいいはず
〈おそらく編集前写真が暗く、編集で無理やり明るくした感が出ている〉
簡単そうに見えて実は難しい問題。
夜の採集で、屋外の暗い中白バックを撮ることがある。
少ない街灯で暗さに目が慣れた状態で撮った白バックは、カメラの画面の明るさに騙されていることから明るい屋内で見ると意外と暗かったりすることが多い。
改善策、というには微妙だが「明るめに撮ることを心掛ける」というしかない。
暗い写真を明るくする、よりも明るい写真を暗くするほうが簡単だ。
〈影が汚い〉
これは一つ目の改善策「ディフューザー」、「外部ストロボ」で改善できる。
ぶっちゃけディフューザーを使えばだいたいきれいな陰にはなる。
後は外部ストロボの角度だ。
上の写真のアームの角度がこのときは個人的にはベストだった。
しかし虫の大きさによって最適解は変わってくる。
何枚も撮っていい角度を探すほかない。
〈アングル、体勢がダサい〉
その分類群に合った角度を考える。
個人の好み要素がだいぶ大きいが誰が見ても明らかにダサい角度は避けたい。
あとは虫との勝負、好みの角度で止まってくれるのをひたすらに待つ。
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だいたいこんな感じだろうか。あんまり参考にはならないかもしれない。
ディフューザーと外部ストロボ、だけでだいぶ変わる。
このほか、F値、ISOの設定の慣れもだいぶ大きな成長の要素ではあると思う。
この辺りもメモとしていつか記事にしていきたい。
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まだまだ自分でも改善しないとなあ、って点はいくらでもある。
でも、この二年間の成長は素直に喜んでいいんじゃないかってコクワを撮っていて思った。